井上靖「氷壁」

マイブームの登山気分を盛り上げるために読んだ井上靖の「氷壁」.

都会の情景や深々とした雪山,冬の穂高の厳しい岩壁にとりつく登山家の光景が目の前に浮かんでくるような秀逸な作品でした.昭和32年に刊行された小説ですが,都会で社会人として生きて暮らしつつ,山に登る2人の男性の生きざまは,現代でもどこかまったく古さを感じさせない何かがあります.長編ですが,あっという間にとりつかれるように読了してしまいました...
本当に素晴らしい小説でした.


氷壁 (新潮文庫)

氷壁 (新潮文庫)