畑に並ぶ行灯

今頃の時期に東海道新幹線に乗ると,車窓から見える畑に,ところどころ,白っぽい,ドラム缶ぐらいの大きさの四角い箱のようなものが,いくつかまとまって置かれているような光景が見えたりします.

これ何だろう,とずっと,思っていました.

その四角い白い箱のようなものの表面には,何か彩色が施されているようにも見えていました.「何か,この作物の植え付けの時期の,豊作を祈る畑の風習,あるいは祭事として,畑に造って置くものなのかな?」などと勝手に想像していたりしたのです.
いずれにしても,あまりにも新幹線の走行速度が速いので,結局,この物体の正確な様相がわからないまま,謎のモノとして脳裏に刻まれていたのでした.


最近のことですが,これが,「行灯(あんどん)」と呼ばれる作物を守るためのものだということを知りました.


行灯のこと


畑の作物を,底を抜いた肥料袋で囲って,支柱を立てて保護するためのものだそうです.
あの彩色に見えたものは,肥料袋の表面の模様だったんですね.
畑仕事に縁がない生活なので,まったく知らなかったのですが,最近これが流行っているとか.

なるほど納得,すっきりしました.